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診療について

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MEDICAL診療について

当院は、精神科医かつ産業医という労働衛生の専門家を集め、漢方・睡眠・女性の心身不調・発達障害など様々な強みをもったドクターが集結し、ビジネスパーソンをサポートいたします。

メンタル相談

  • 仕事でストレスを感じている方
  • 職場でイライラする方
  • よく眠れない方
  • 不安の強い方
  • 気分が落ち込む方
  • やる気が出ない方
  • 考えがまとまらない方

主な対応疾患のご案内

1.うつ病

原因・背景

気分が常に落ち込んでいる、眠れない、食欲がない、何をしても楽しくない、といった状態で、日常生活にも支障が生じるような場合にうつ病と診断されます。発症原因は、社会的、個人的なストレス、職場環境の変化、家族関係の悩み、その人の性格的な問題などの要素が複雑に絡み合っているものと考えられます。

症状・病態

気分の落ち込みや意欲の減退といった症状が長期間持続します。外見的な変化として、表情が暗い、反応が遅くなる、涙もろい、などの兆候が見られるようになります。また、体がだるい、疲れやすい、口が渇く、といった身体的症状も現れます。

治療

うつ病の診断は症状を細かく観察することによりなされるものです。中でも重要視されるのは、抑うつ気分と興味の喪失の2点です。これらに代表される症状が 2週間以上継続しているかが大事な目安となります。
治療は、それぞれの人の状況に合わせて行いますが、薬物治療とそれ以外の方法とに分けられます。薬物は抗うつ薬、抗不安薬、睡眠導入剤などが使われますが、大切なのは薬物だけに頼らないことです。ストレスが重なって発症することも多いので、心身ともに休息を取ることが最優先の治療となります。
当院では薬物治療に合わせて、仕事、人間関係、キャリアなどの悩みにも寄り添い、丁寧なカウンセリングをいたします。必要に応じて、適切な専門家をご紹介いたします。

2.大人の発達障害(ADHD)

原因・背景

発達障害には、自閉症、アスペルガー症候群、学習障害などが含まれています。ADHD(Attention-deficit hyperactivity disorder)は、別名、「注意欠陥/多動性障害」と呼ばれる病気で発達障害の一つとされています。
子どもの頃から悩まされていたにも関わらず、改善しないまま大人になってしまうのがADHDの特徴です。

症状・病態

「不注意」「多動性」「衝動性」というADHD固有の3つの症状があります。

  • 不注意
    「不注意」は、仕事上の不注意によるミス、忘れ物・無くしものが多い、時間管理ができない、順序立てた作業が苦手といった傾向を示します。
  • 多動性
    「多動性」の場合は、会議などで長時間座っていることが苦手であったり、貧乏ゆすりなどに現れます。
  • 衝動性
    「衝動性」は、思ったことをすぐ口に出す、衝動買いといった行動に繋がります。
検査

大人のADHDは、社会生活上の困難を生じ、「生きづらさ」を抱えることになります。周囲の適切なサポートを受ける為にも正しい診断を受ける必要があります。診断を受けるに際しては、日頃の行動や生活パターンなどについてのメモや子どもの頃の通知表、ADHDチェックシートなどを持参すると役に立ちます。
問診では、生活習慣、日常行動、既往歴、悩みなどについてお聞きします。身体検査や生理学的検査も必要に応じて行います。

治療

ADHDの治療は、日常生活上の困難やトラブルを軽減することが目的となります。心理社会的治療と薬物療法が中心となります。心理社会的治療は、生活環境の調整や人間関係の見直しなどによるもの、及び認知行動療法という、偏った考え方の改善、コミュニケーションにおける作法の習得、ソーシャルスキルの学習といった方法から成り立っています。また、薬物療法に於いては、SNRI(選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤)や中枢神経刺激剤などが使われています。
ADHDの人が社会での活躍の場を求める場合には、その特性を生かして、向いている仕事を選択することがとても重要です。長時間の集中を必要とする校正作業、乗り物の運転士、経理職などは不得手と言っていいでしょう。一方で、発想力やひらめきを要する職種、例えば音楽家、コンピューターソフトの制作、ゲームソフトの開発や各種クリエイターなどの職種には適正があると言われます。仕事上の適正でお悩みの方には、丁寧にカウンセリングをさせていただきます。

3.不安障害

症状・病態

不安とそれに伴う身体症状が強く現れる症候群を不安障害と言います。この症候群には、パニック障害、全般性不安障害、社会不安障害などの疾患が含まれます。パニック障害の発作が起こると、突然感じる不安や恐怖により、動悸、めまい、呼吸困難などの症状が現れます。ただ、症状の消失も早いので、検査しても異常は見られないことがよくあります。全般性不安障害は、これといった対象が無いのに不安が半年以上続くような状態に陥ります。本人や周囲も不安を抑制できません。社会不安障害は、他者との交流の場における不安障害で、対人恐怖、赤面恐怖、会食恐怖などの症状を伴います。
不安障害の原因は解明されていません。脳の機能の異常といった身体的要因、或いはストレス、ショック体験、心労、過労などの心理的要因、幼少期の緊張感の高い親子関係などが要因として推定されています。

治療

抗うつ剤や抗不安薬などを処方することで、脳内セロトニンを増やし、神経回路のコントロールを図ります。同時に、運動、睡眠、食事などの生活環境の改善指導を行い、不安の解消に繋げます。

4.躁鬱病

原因・背景

躁鬱病 (そううつびょう)は、別名、双極性障害と呼ばれる病気です。気分障害に分類される精神疾患の1つで、うつ状態とその対極にある躁状態を繰り返す慢性の疾患です。躁鬱病は躁状態の程度により、2つに分類されます。入院が必要となるほどの激しい躁状態を示す場合は双極I型障害、気分が高揚してふだんより調子が良い程度の軽躁状態を示す場合は双極II型障害となります。
遺伝的要素だけでなく、過労、ストレスなどが影響を与えると推定されます。

症状・病態

双極I型障害・双極Ⅱ型障害それぞれの症状ですが、躁状態にあっては、殆ど眠らずに動き回り、仕事や勉強にエネルギッシュな取り組みを見せ、周囲が疲労困憊するほど多弁になりますが、集中力が持続せず、最後まで仕上げることはできません。誇大妄想を抱くケースも見受けられます。
軽躁状態では、元気に活動し、人間関係にも積極性を見せますが、行き過ぎる場合もあります。躁状態と同様、自分の変化を自覚できない為、周囲の困惑に気付かず、気分爽快でいられます。
その対極にある、うつ状態では、重い抑うつ気分と興味・喜びの喪失という特徴があります。
これらの他、早朝覚醒、食欲減退又は亢進、体重増減、自責感、自殺念慮などの症状を示します。

治療

双極性障害の治療には、気分安定薬や非定型抗精神病薬などによる薬物治療が有効とされています。双極性障害は再発性の高い病気です。薬物療法と並行して心理教育を進め、症状の初期兆候を自覚したり、家族と共有したりしていくことが有効です。一人一人の状況に合わせて、必要なお手伝いをさせていただきます。

5.自律神経失調症

原因・背景

自律神経失調症とは、交感神経系と副交感神経系の2つからなる自律神経を、体内でうまくコントロールできなくなる状態を言います。仕事によるストレスなどが原因となる場合もあります。

症状・病態

動悸、発汗、めまい、ほてり、胃痛、頭痛、下痢、吐き気、ふるえ、食欲不振、そして全身倦怠感・不眠など多岐に亘る自覚症状を訴えながら原因が特定できない不定愁訴など、様々な症状を引き起こします。無気力、集中力低下、涙もろさ、怒りっぽさなど精神面の症状が見られることもあります。これらの症状の現れ方には個人差がありますが、特定の器質的疾患が見当たらずに、自律神経失調症と診断されることも珍しくありません。
自律神経系は、呼吸器、循環器から消化器、泌尿器、生殖器など全身の臓器をコントロールしていますが、交感神経と副交感神経のバランスの崩れ、機能亢進、機能低下により自律神経失調症は発症します。根底にあるのは、過剰なストレス、昼夜逆転の生活、食生活の乱れなどと考えられています。更年期や妊娠によるホルモンバランスの崩れが原因となることもあると言われます。

治療

自律神経調整薬の他、ビタミン剤、ホルモン剤、場合によっては漢方薬などを処方いたします。睡眠、食事、運動など生活習慣を整えることも治療に有効です。
又、自律神経失調症に対しては、ストレスに対処する為の予防法も用意されています。気晴らし法というのは仕事や家事の合間にストレッチを組み込む方法です。日常生活の合間に映画や読書、芸術品の鑑賞などを織り込むことも効果的です。トラブルに遭遇した時の為に、解決能力を高めておく工夫も必要です。相談できる人、話を聞いてくれる人を予め見つけておくと効果的です。

6.統合失調症

原因・背景

統合失調症は、自分の心や考えがまとまりづらくなってしまう病気です。陽性症状といって健康な時には無かった症状が現れるケースと、陰性症状といって健康な時にあったものが失われるケースとがあります。原因には、遺伝的要因や幼児期のストレスなども指摘されています。

症状・病態

幻想、妄想、自発性低下、認知機能低下、感情表現の欠如、引きこもりなどが見られる精神疾患とされています。離人症、憑依体験、二重人格などの症状があります。

治療

薬物治療は抗不安薬、睡眠薬、抗うつ薬、気分安定薬の処方が中心となります。必要に応じて心理社会療法として、認知行動療法や疾病教育、対人関係スキルを回復させる生活技能訓練などを提供、紹介いたします。

7.摂食障害

原因・背景

摂食障害には、食事を摂らなくなる拒食症と、大量に食べてしまう過食症の両方が含まれます。これらは単なる食欲の異常ではなく、体重や体形への異常な固執といった心理的要因が背景にあると考えられます。

症状・病態

体重が標準体重の80%以下に落ちている、月経が来ない、深夜など家族のいない状態で大量に食べることを止められない、逆に食べたものを無理やり吐き出そうとする、これらは摂食障害の可能性を多分に示唆しています。
摂食障害は社会的、心理的要因が複合的に絡み合って発症することが多いので、単一の原因で起こるものではりません。ダイエット、成績の低下や受験の失敗、家庭環境の問題や性的被害など諸々の要因が推定されます。

検査・治療

食生活や生活パターン、養育歴などが調べます。血液検査によって甲状腺機能障害などの他の疾患を除外することも行います。
治療に於いては、心理面での改善に重きが置かれます。認知行動療法といって、パターン化した考え方・行動をセラピストと一緒に整理し、必要に応じて他のパターンを見つけていく方法が試されることもあります。
摂食障害の治療には、家族や友人など周囲の人の協力が欠かせません。
摂食障害に至ってしまった背景から、丁寧にカウンセリングさせていただきます。

8.月経前不快気分障害(PMDD)

症状・病態

女性の中で、月経前の数日から2週間くらいに、極端な気分の落ち込み、極端な不安、極端なイライラ、情緒不安定、極端な物事への興味の減退や集中力の減退を示す方がいらっしゃいます。イライラのせいで、人と会うと言いたくもないひどいことを言ってしまって後で後悔したり、それを避けるために月経前に人と会うのを避ける方もおられます。こうした症状は、PMDDと呼ばれ、月経がある女性の約5%にあると言われています。

治療

SSRI(選択的セロトニン再取り込阻害薬)という抗うつ薬の使用が第一選択です。用量や服用期間は症状によって調整しますが、例えば月経前の2週間だけ服用することで、劇的に楽になる方もいらっしゃいます。

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